【小さな工務店だからできること】

先日、木のマンションに入居されて4年、1年を迎える2組のお客様宅にお邪魔させていただきました。

4年目を迎えるお客様は、いつも素敵な笑顔で快く迎えてくれるご夫妻。

そんなお二人と話していると「はじめてのマンション工事で他の入居者さんにご迷惑をおかけしないか」、「工事がはじまってみて、こんなに手間のかかり過ぎるくらいの木工事を本当にやり切れるのか」など当時の不安だった気持ちが懐かしく思い出されます。

お客様との出会いは、ポストに投函したたった1枚のチラシです。

実はお客様は契約前に木のマンションを直接見学したことはなく、戸建てリノベ物件の見学のみでこの木のマンションを契約して頂いたのです(完成予定の内観ウォークスルームービーは作成)

それまで、カミヤスタイルは戸建て住宅中心の仕事をしていました。

木のマンション工事は初めてでしたが、多少の不安はありつつも、今までの経験を生かして必ず良いものが出来ると根拠のない自信だけはもっていました。。

そんな懐かしい話をしながら「神谷さん、あの時思い切って木のマンションの工事して良かった。」

という嬉しい言葉には照れ笑いと、信じて頂いてありがとうございますという気持ちを返すことで精一杯でした。

住まいを変えると、暮らし方が変わります。

お聞きした話の中の一例で、外食に出ることが本当に少なくなったと言います。暮らしが変わると生活スタイルが変わってくるのです。

城下町のベジタブルベース 収穫され窓前に吊るされた野菜たち

「マンション住まいの人でも、必ず木の住まいで暮らしたい人はいるはず、そんな方のお役に立ちたい。」

そのシンプルな想いだけでスタートした木のマンションですが、はじめてのことばかりで大変なことも沢山ありました。

「木の戸建て住宅以上の木のマンション、これをわかってくれる人は本当にいるのだろうか」

不安な気持ちがなかったと言えば嘘になります。

カミヤスタイルの木のマンションはデザイン、設計の緻密さ、使用する材料、工事にも技術のある職人が必要なので巷に溢れる家に比べて高価です。

周りを見渡せば木の家と言いながらも、名ばかりの表面的な木の家で溢れています。実際に使用している素材は新建材に木目柄のプリントを貼り付けた木とは似ても似つかなもの、もしくはほんの一部のみ。

売る側も木の扱いに慣れておらず、クレームを避けるために本物の木はお手入れが大変などと、わざと本物を避けるようにする会社もあると聞きます。

だからと言って、自分が良いと思わないものを売ることに何の意味がああるのでしょうか。

ものに溢れ、物質的には豊かなのに心だけは寂しく貧しくなっていく現代社会。これだけ家づくりの情報が溢れているに自分に合った家が見つからない・・・

「家は、生活の宝箱でなくてはならない。」 

フランスの建築家 ル・コルビュジエの言葉です。

仕事以外の時間の大半を過ごす我が家、「住まいが暮らしが習慣がその人を作る」これも疑いようのない真実です。

だから、私自身が本当にここで暮らしたいと思える木のマンションだけをお届けするということを決めました。

まだ、私自身の力不足で木のマンションの魅力をお伝えしきれていません。ですが、工事開始前に大学入学で家を出られた息子さんが、はじめて帰宅した時の様子を撮ったサプライズ動画や、城下町のベジタブルベースの施主様から住まいの通知表を頂き、やり切った仕事の先にある世界を見せせて頂きました。

城下町のベジタブルベース キッチンはカミヤスタイルで最も大切にする場所 住まいに合わせたオーダーメイド

私は小さな工務店です。

小さい工務店だからこそ、できることがありました。

安さの裏にあるうわべだけの綺麗さだけでは、住まいは時間の流れに負けてに直ぐに陳腐化してしまいます、時の流れに勝てないのです。

住まいは何十年も住み続けるものです、住まいを見極める力をもっていただきたいと願います。

小さなカミヤスタイルですが、少しでも家づくりのお力になれればと思います。