カミヤスタイルの家づくり=暮らしづくり。
神谷建築は今まで多くの、入母屋造りの新築・増改築・修復工事を手掛けるご縁をいただいて参りました。
真壁や木組の継手仕口で納める木造軸組工法は、私の大工技術の原点でもあります。
歴史ある和風住宅では、長く大切に使い続ける工夫や暮らし・自然を楽しむ多くの知恵があります。
例えば、
・梅雨や蒸し暑い夏を快適に暮らすための、縁側や深い庇
・人とのコミュニケーションの場である土間
・柱や板壁・土壁・襖・障子での調湿機能
・庭木や生垣で。日陰を演出し太陽や自然の風を調整
・年月を重ねた樹木と共に育っていく家
忙しい時間の中でふっと一息つく、自然の恵みの優しさを五感で感じ包み込んでくれるような
居心地のある住まいは時代の移ろいや価値観の変化とともに姿を消しつつあるような気がしています。
これまで持てる技術や経験、木と寄り添ってきた知恵を活かしつつ、何気ない日常が楽しいと感じるような
心地良い暮らしで「住む人をしあわせにしたい…」と考え、主に木造の仕事に打ち込んできました。
近年、新築や戸建リノベーションだけではなく、マンションでもフルリノベーションなら出来る可能性を知り、
家づくりへの熱い想いを新たにすることになりました。
マンションは角部屋や価格によって多少広さの違いはありますが、ほぼ同じ間取りで 内装は既製品を使用し、
個室を配置した無機質な空間、寒暖差や結露に困っていても利便性や住み親しんだ地域を離れるのは簡単な事ではありません。
きちんと遮音の知識とマンションの構造や、管理組合の事などをしっかり学んだものが携われば、
床に無垢材を使用することが出来るので本物の木のぬくもりを素肌で感じることが出来ます。
躯体構造などにもよりますが、機能性や空気の流れを考えて暮らしやすい間取りの変更も出来るので、
心地よい平屋のような暮らし方が広がります。
戸建てでも、マンションでも日々の暮らしがずっと心地いいものに…。
そんな、家づくり、暮らしづくりを「カミヤスタイル」と呼んでいます。