早めに仕事を切り上げ、お客様の畑にお邪魔してきました。その時のお話しです。

食欲の秋真っ盛りの季節

先日「城下町ベジタブルベース」のお客様から、「良ければ週末にでもサツマイモ掘りに来ませんか?」とのお誘い頂きました。

 

季節ごとに色とりどりのお野菜を頂いていましたので、以前からどんな畑で野菜づくりを楽しまれているのか一度見てみたいと思っていましたので、二つ返事で行きますとお答えしました。

 

少し前まで私の実家は稲作の兼業農家でしたので、子供頃に家の田植えや稲刈りの手伝いはしたことはありますが、畑作業の経験はほとんどありません。芋掘りは小学生の学習体験以来なので、お誘い頂いた時から楽しみで仕方なかったのです。

 

もとより食べることが大好きなので、サツマイモ焼き芋鬼まんじゅうと連想してしまいます、ただの食いしん坊ですね。

 

ベジタブルベースの施主様のこと

お客様はマンションリノベーション「城下町ベジタブルベース」のタイトル通り、退職後のライフワークとして2つの地域2ヶ所の畑で野菜を育てられています。

 

野菜づくりは何をどの畑でどのような面積でどこに植えるかを事前に計画、図面化しておく。野菜は種から育てて苗にし栽培する。(ほとんどの家庭菜園は苗を購入して育てる方が主流です)

 

そこは持ち前のエンジニア気質が存分に発揮されて、畑仕事を楽しまれています。

丁寧にネットで保護しているキャベツ達、細やかなところがエンジニアの気質が伺えます。

 

畑仕事にはまった、アメリカ人同僚

リノベの打合せにお邪魔した時も無農薬、過保護に育て過ぎない野菜本来の生命力を生かした自然農法を学びに学校に通ったことや、場所の違う畑で獲れる作物の違い、無農薬農法ならではの虫を寄せ付けないようにするための方法などをお聞きししましたが、

特に面白かったのが職場のアメリカ人同僚が、たった1回畑仕事を手伝った後に何かを感じて帰国後に27エーカー(33000坪)という日本では考えられないような広大な農地を購入して、家族皆で農業を楽しんでいることなど、面白おかしく話して下さいました。

 

アメリカ人同僚の購入した畑の様子

見えるところが全てこの方の畑!
気兼ねなく養蜂できます、後ろの絵がアメリカっぽい。
収穫も家庭菜園のレベルではないです。
ずっと先まで自分の畑、その広大さがわかります。

いざ収穫のお手伝い

今回お手伝いさせて頂いた今年の収穫は、サツマイモの出来が思ったほど良くないとのことでしたが、私は子供のとき以来の芋掘が新鮮で楽しくて夢中で土を掘ったり、他にも枝を掻き分け掻き分けプリプリの黒豆をもいだり、土にまみれて野菜を収穫するという新鮮で楽しい時間を体験させてもらいました。

 

不作といっても立派なサツマイモです

 

間引きしたカブ、お味噌汁に入れると美味しいそうです。

また、大の虫嫌いの奥様が「蝶の幼虫がいるー!」と大声で騒ぎながらご主人の畑仕事を手伝う姿など、打合せの時と違うお客様の一面を見てを微笑ましかったです。

虫のいるとことを指さす奥様、妻も虫嫌いなので畑ではあまりお力になれません。

 

カミヤスタイルと施主様

自分の仕事は住まいづくりです。

御縁のあったお客様とは、一生お付き合いの出来る関係でいたいという想いでお仕事させて頂いています。

 

施主様宅に何回も打合せでお邪魔してお話したり、お食事をご一緒させて頂いたり。今回のように畑で収穫の体験までさせて頂いたりして、そこに住まうことになる方々の日々の暮らしを見せて頂くことで住まい手を知り、どのような人柄か感じることができます。

 

そのような時間を過ごさせて頂くと計画の段階から、「この方にはこうした方が住みやすいだろうなとか、こういう感じのものがお好きだろうな」など不思議ですが、自然と住まい手の顔が頭に浮かんで様々な提案できたりします。

 

また、入居後のお客様から日々の暮らしを伝えて頂き、そこから学ばさせて頂くこともたくさんあります。

「実際暮らしてみたら、こうだったから次のお客さんにはこうしたほうがいいよ。」とお聞かせ下さるのです。

 

こうした自社の建物で暮らしている住まい手の生の声は、世に溢れる不特定多数の専門業者に向けて書かれた建築専門誌の記事よりも余程参考になります。そして、次の仕事に生きてきます。

今回のようにお客様のライフワークを共に過ごさせて頂く時間は、私にとって何ものにも代えがたいものなのです。

頂いたお芋は鬼まんじゅう(愛知の郷土料理)で美味しく頂きました。
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