木のマンションリノベーション工事日記⑥知らなかったでは済まされない!遮音(二重床)のこと
マンションリノベーションを本気で考えている人こそ、絶対知っておいてほしい遮音(二重床)の話です
前回のお風呂工事の後、床工事へと進んでいきます。

今回トイレの位置変更、除湿型放射冷暖房の配管を床下に納める為に2重床(上げ床)で施工しました。
二重床にしたもう1つの理由は、遮音対策の向上の為です。
これからの暮らしを豊かに(穏やかに)過ごす為には、自分の為だけでなく、近隣の住戸の方に騒音や振動の御迷惑をかけないように過ごすことも重要ですよね。
木のフローリングでの遮音性能と配管スペースを確保するためにジャストフロアー(二重床)を採用しています。
まずは、仕上げの床高さを決めてレーザーレベルで印をつけて行きます。
これを間違えると大変なことになるので慎重に作業を進めます。


きれいに清掃済の状態。
マンション室内って壊すとこんな感じなんです。(声がトンネルのように響きます💦)

◎印が床下地受け材です。

このパネルは、桧間伐材とセメントで作られたものです。(現場はほんのり桧の香りがしています。)
厚さは、24ミリ。結構重い、遮音性は材料が重いほど高くなるのです。
床鳴り、キシミの原因になるので、推奨ビスで間隔(455㎜】を守って締め付けます。


全体でみるとこんな感じです。ジャストフロアが敷き詰められています。
床施工中には、配管や配線が障害物となって思うように進みませんが こういう箇所こそ丁寧に施工していきます。



最初に書いたレベル出しを間違えると、お風呂の入口で段差が出来てしまいます。
もちろん、ピッタリでした(^^♪

床の振動が壁を伝わり周りの住戸に伝わるからです。
どんなに良い遮音システムを採用しても壁とくっついていたら、アウトです😞

見学会では、皆さんに直接見ていただきました。
・左:固め[部屋の外周部に使用]
・右:やわらかめ[部屋の内側用]
二重床は壁にくっつけると遮音性能が下がるので床を独立させています。
そのため部屋の周辺部は床を支える為、固めののゴム脚、内側はやわらかいゴム脚を使用しています。
ちょっと極端に踏みつけていますが、これぐらい衝撃を吸収します。[やわらかい脚]
きちんと接着剤が付くようにブロアでほこりを払ってから貼り付けます。
壁際は隙間を空けること!
左に見えるのが、杉の仕上床です。(これがまた、とてもいい香りです!)
立地や住み心地が良くて、これからもずっと住み続けたい住まい。
せっかくリノベーションしたのに、遮音クレームで住みづらくなってしまっては意味がありません。
でも実際に工事後のクレームは増加しているそうです。
施工者として、これからもお客様にとって本当にお役に立てることだけをお伝えしていこうと思います。
※もっと詳しい『大切な遮音の話』は、こちらへ
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