木のマンションリノベーションを始めた想い 

祖父:現役時代の貴重な写真の1枚です。

神谷建築は約70年、祖父の代では和風住宅、父の代まで戸建てを中心に大工として木造住宅のお仕事させていただきました。

(以前、妻が書いた神谷建築の歴史①神谷建築の歴史②で少しご紹介させて頂いています。)

3代目になる私からは今までの経験を生かし、大工だけではなくお施主様の気持ちに寄り添い 自分自身も大好きな本物の木に囲まれた暮らしの家づくり、”カミヤスタイル”を始めています。

そんな代々、戸建中心だったのに何故マンションリノベーションを始めたの?と聞かれることも多く、今回はそのきっかけと想いをブログにしてみました。


~近所にスーパーが無くなった!~

私達は刈谷市に住んでいます。刈谷総合運動公園がそばにあり田んぼも多く自然もまだ残る場所ですが、ここは豊田自動車創業の地でもあり、日本でも有数の物づくりの街です。

川の向こうに見えるのが、刈谷総合運動公園にある体育館です。

そこで祖父の代から木の家づくりを専門に仕事をしてきました。

数年前までは家の近くに地元のスーパーがあったのですが、近隣に大手スーパーができ惜しまれながら閉店されました。

その時はそのことを何も思わずにいましたが、子供も巣立ち自分も50代に近づいてきたある時、妻とふと こんな話になったのです。
「今は車が乗れて買い物など何不自由無いけど、私達車に乗れなくなったら買い物難民になるよね。」

そう、自宅から徒歩圏内に食品を買えるスーパーが無いのです💦(スギ薬局さんとコンビニはあります。)

町内には軽トラの移動スーパー”とくし丸”も巡回しているよう。

移動スーパー:とくし丸です。
地域の見守り隊としても役目を果たしてくれている様です。

これからの時代はネットで何でも買えるから大丈夫という意見もあると思いますが、食品、特に生鮮食品などはやっぱり自分の目で見て選んで買いたい。

子供が近くに住むとは限らないし、いつか家庭を築いた時にも負担を掛けたくない。
元気な限り、できるだけ自分達の事は自分達でやりたい。

この先のことを色々考えていると、将来は駅近くなど公共交通機関やスーパーが近い所に暮らした方が良いのではないかと思うようになりました。

けれど、利便性の良い駅近は土地も高く戸建てよりもマンションのほうが暮らし易いのかも。

しかし私自身ずっと戸建に住み、大工としても木の家を造り続けてきたので、マンションでの暮らしは全く想像つかないし、住もうと思った事もない・・・

大工になって初めて上棟式を、親方(父)に教わりながら行った時の様子。30代の前半だと思います。

 

でも今まで仕事してきた戸建ての経験を生かして マンションでも好きな木に囲まれた住み居心地の良い暮らしが出来れば…。そこに耐震性が高く、生活するのに便利の良いマンションでそんな暮らし方を再現できるのなら将来自分達もそんな所に住み替えたい。

意外と同じ想いの方も多いはず…(見学会で無垢材の家具をそろえて新建材に抵抗していますという意見もお聞きしました。)
そんな方たちの夢の暮らしづくりをお手伝いできるのでは?

 

そういう想いから、木のマンションリノベーションを学び 経験のある先輩や仲間と新しい仕事に挑戦をはじめました。
実際、学び始めると きちんと遮音の知識と工事をすれば、床に無垢材を使用することが出来るので本物の木のぬくもりを素肌で感じることが出来ます。構造などにもよりますが、機能性や空気の流れを考えて暮らしやすい間取りの変更も出来るので、心地よい平屋のような暮らし方の可能性を感じています。

現在、施工中のマンションリノベのイラストを描いてみました。

また 私自身つくり手側でもあるのですが、戸建でもマンションでも一棟一棟ていねいに手仕事に携わる楽しさとやりがいがあります。
そして近年職人も高齢化が進み大工も不足と言われているので、少しでも若い職人さんに大工の魅力を伝えていきたいと思います。

現在、その想いに共感して頂いたお客様の工事も始まっています。

ブログにも既に紹介していますが、是非興味のある方は施工中の現場もご覧いただけるのでお気軽にご連絡下さい。

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